葬儀の流れの全体像をつかむ
ご逝去からご帰宅までは、東京の場合おおむね3日から6日ほどかかります。火葬場の空き状況によっては1週間以上お待ちいただくこともあります。日程が延びる場合はご安置の日数が増えますので、その分の費用が加算されます。
この期間、ご家族が実際に判断を求められる場面は限られています。多くの実務は葬儀社が担いますので、ご家族には「決めること」と「その場にいること」に集中していただきたいと考えています。
各段階で起きること
1. ご臨終
医師が死亡を確認し、死亡診断書が交付されます。ご家族はまず葬儀社へお電話をいただき、お迎えの手配をします。この時点でご葬儀の内容を決める必要はありません。
2. ご搬送
寝台車でご安置先へお連れします。ご家族お一人が同乗いただけます。都内であればお電話から1時間前後でお迎えにあがります。
3. ご安置
お布団にお寝かせし、ドライアイスによる保全処置を行い、枕飾りを設えます。ご宗旨によっては、この段階で僧侶による枕経をお願いすることがあります。菩提寺がある場合は、ご逝去のご連絡をこの時点で入れておくと、その後の日程調整がスムーズです。
4. お打ち合わせ
ご葬儀の形式、日程、式場、ご参列人数、祭壇、お料理、返礼品を決めていきます。所要はおおむね1時間半から2時間です。この場でお見積りを書面でお出しします。喪主をどなたが務めるかも、この時点で決めていただきます。
5. 納棺
故人様のお身体を清め、旅支度を整えてお棺にお納めします。ご希望により湯灌を行うこともできます。ご家族にもお手伝いいただける場面があり、お別れの実感を持てる時間になります。お棺に納めたい思い出の品があれば、この時にご用意ください。燃えないものはお納めできませんので、事前にご相談ください。
6. 通夜
夕方から始まり、読経と焼香、喪主のご挨拶、通夜振る舞いという流れが一般的です。ご家族は開式の1時間ほど前に式場へお入りいただき、受付や供花の並び順を確認します。
7. 告別式
午前中に行われることが多く、読経、焼香、弔電の奉読、お別れの花入れ、出棺という流れです。お別れの花入れではご家族が故人様のまわりにお花を手向けます。出棺の際、喪主が位牌を、ご家族が遺影を持ちます。
8. 火葬
火葬場へ移動し、炉前で最後のお別れをします。火葬にはおおむね1時間から1時間半かかり、その間は控室でお待ちいただきます。お待ちの時間に精進落としのお食事をとることもあります。火葬後、ご遺骨を骨壺にお納めします(収骨)。
9. 還骨法要・初七日
式場へ戻り、ご遺骨をお迎えする還骨法要を行います。近年は、あらためて集まる負担を避けるため、初七日法要をこの日に繰り上げて行うことがほとんどです。そのあと精進落としのお席を設けます。
10. ご帰宅
ご自宅に後飾り祭壇を設え、ご遺骨・ご位牌・ご遺影をお祀りします。四十九日までここでお参りいただきます。ここでご葬儀は終了し、その後は手続きと法要の準備に移ります。
ご家族がすること、当社がすること
ご家族に判断していただくのは、ご葬儀の形式と日程、参列にお声がけする範囲、喪主、祭壇や料理の内容、そしてご挨拶です。それ以外の実務、たとえば死亡届の提出、火葬場と式場の予約、寺院への連絡代行、供花の受付、返礼品の手配、司会進行、車両の手配は当社が行います。
ご葬儀のあいだ、ご家族は多くの方に対応することになります。段取りに気を取られずお別れの時間を持っていただけるよう、担当者が常にお近くにおります。分からないことはその都度お尋ねください。
お葬式チェックリスト
喪主・ご遺族にご準備、ご確認、ご決定いただく事項を一覧にしました。担当者が都度ご案内しますので、この表をすべて覚えていただく必要はありません。
| No. | ご準備・ご確認いただくこと |
|---|---|
| 1 | 死亡診断書(検案書)をご準備ください。 |
| 2 | 遺影写真のご準備をお願いします。 |
| 3 | 菩提寺(司式者)への日程・場所等の連絡をお願いします。 |
| 4 | 受付を依頼される場合には、その方への連絡をお願いします。 |
| 5 | 生花の取りまとめをお願いします(期限あり)。 |
| 6 | 納棺の儀は決められた日時に行います(自宅/西大島ホール/イノリエ)。 |
| 7 | 棺の中にお納めしたいものがありましたら、ご準備ください(可燃性のものに限ります)。 |
| 8 | ご親族及び葬儀関係者の方は、開式1時間前に式場へお集まりください。 |
| 9 | 弔電(電報)を頂きましたら式場へお持ちください。 |
| 10 | 出棺時に喪主様よりご挨拶をお願いします。 |
| 11 | 精進落し(お斎)前にご挨拶される方をお決めください。 |
| 12 | 献杯の発声をされる方をお決めください。 |
| 13 | 通夜料理の数量を通夜式前日までに確定をお願いします。 |
| 14 | 告別式(精進落し)料理の数量を告別式前日までに確定をお願いします。 |
| 15 | 火葬場では飲食物の持込は禁止されております。 |
| 16 | 自宅後飾り祭壇を置く場所に半畳分程の広さを空けてください。 |
10番と11番のご挨拶については、場面ごとの例文を喪主の挨拶・例文集にまとめています。そのまま読み上げていただいて差し支えありません。
副葬品について
お棺には一緒に火葬する副葬品を入れることが可能です。火葬の妨げにならないよう、最小限に限ります。不燃物や石油化学製品、他燃焼しにくい物などはご遠慮ください。
| 棺に入れられるもの | お納めできないもの |
|---|---|
| 手紙/写真/衣服/お花 など | 不燃物(眼鏡、時計、貴金属など)/石油化学製品(ビニール、発泡スチロールなど)/その他燃焼しにくいもの(分厚い書籍、果物など) |
ご判断に迷われるものは、納棺の前に担当者へお見せください。お納めできない場合も、骨壺の中におさめるなど別の形をご提案します。
日程が決まる仕組み
ご葬儀の日程は、ご家族のご希望だけでは決まりません。火葬場の空き、式場の空き、僧侶のご都合という三つが重なった日が候補になります。都内は火葬場が混み合うことが多く、ご逝去から4日から6日後になることも珍しくありません。
また、法律により、ご逝去後24時間を経過しないと火葬はできません。友引の日は休場する火葬場が多いことも、日程が延びる一因です。詳しくは火葬場・公営斎場のご案内をご覧ください。